続いても県有施設の閉館のニュースです。
総社市上林にある県立吉備路郷土館がきょう閉館し、３３年の歴史に幕を下ろしました。
吉備路郷土館は県の財政立て直し計画により閉館されることになりました。
最終日のきょう（３１日）は朝から閉館を惜しむファンが訪れ展示品に熱い視線を送っていました。吉備路郷土館は昭和５１年に開館。吉備路周辺の遺跡から発掘された土器などを中心に２００点あまりが展示されています。しかし、この１０年間は年間の入館者数が１万５，０００人前後で推移しており、平日は入館者がいないことも珍しくなかったということです。この施設は開館当初から改修工事は行われておらず、駐車場がなくバリアフリー設計にもなっていません。一方で、吉備路郷土館主催の歴史講座などは定員オーバーするほど人気だったということです。
吉備路郷土館の中の展示物は県が所蔵しているものが多く、６月頃までに県立博物館などに戻されることになっています。また、閉館後の活用策について、総社市は改修工事を終えた状態で県から施設を譲り受け美術館を整備したいとしており２億円以上かかるとみられる改修工事費をめぐって総社市と岡山県で協議が行われることになっています。
