26、27日の2日間にわたり倉敷市で開催された、将棋の第75期名人戦七番勝負の第5局は、昨日午後7時半過ぎに終了し、先手の佐藤天彦名人が勝利を収めました。
「倉敷市」50周年の記念事業として開催された今回の名人戦では、佐藤天彦名人と、稲葉陽 八段が対局しました。2勝2敗のタイで迎えた第5局は、佐藤名人が横歩取りの戦型から積極的な攻めの姿勢を見せます。挑戦者の稲葉八段は受け粘って反撃の機会をうかがいますが、佐藤名人の強気な攻め手を前に攻勢に転じることができません。結果、最後まで攻め切った佐藤名人が107手で勝利しました。佐藤名人は倉敷市出身の大山康晴十五世名人の孫弟子にあたり、偉大な師匠の出身地でタイトル初防衛に王手をかける一勝をあげました。




