「倉敷市」50周年の記念事業として、昨日(26日)から行われている将棋の名人戦、七番勝負の第5局が2日目に入り、勝負は大詰めを迎えています。
今回の名人戦で対局しているのは、大山名人の孫弟子にあたる佐藤天彦名人と、A級昇格1期目で名人戦挑戦を決めた稲葉陽 八段です。昨日の1日目の対局は午後6時半過ぎに佐藤名人が49手目を封じて終了。2日目の今日は両者が盤上に昨日までの手を再現すると、立会人の福崎文吾 九段が封じ手を開封し読み上げました。今日は一般公募の観戦者10人も対局場に入り、封じ手の一手を固唾を飲んで見届けていました。昨日に引き続き大盤解説会が行われた倉敷公民館には、全国から多くの将棋ファンが駆け付け、澤田真吾六段や菅井竜也七段による戦局の分析に聞き入っていました。途中、対局者のサインや扇子があたる「次の一手クイズ」も行われ、集まった将棋ファンはプロ棋士と交流しながら、名人戦の行方を見守りました。戦局は佐藤名人が1日目に続き積極的に攻め、稲葉八段が受け粘るという形成がつづき、17時現在87手まで進んでいます。今夜には勝敗が決定し、勝者が名人のタイトルに王手をかけます。




