岡山大学資源植物科学研究所で開催されている企画展「植物で身だしなみ」を紹介します。
会場に展示されているのは、岡山大学資源植物科学研究所が所蔵する江戸期以降の植物に関する貴重な資料から衣装や化粧、清潔を保つためなど身だしなみに使われている植物を記載した図版の写真パネルです。繊維の素材として使われている麻や綿。染料や顔料として使われているベニバナやクチナシなどおよそ130点が展示されています。なかでもヌルデは、虫こぶからとれる色素が、お歯黒の原料として使われたことが紹介されています。また、写真パネルの現物資料もあわせて展示されています。日本で最初の植物図鑑と言われる「本草図譜」。江戸時代にオランダ語版が入り、当時の本草学者に影響を与えたドイツの薬種商ウェインマンが出版した植物画集「花譜」など貴重な資料を目にすることが出来ます。岡山大学資源植物科学研究所の企画展は、5月13日(木)まで開催されています。




