木造の建築物に使われる焼き杉板の製作に、県立水島工業高校の生徒が挑戦しました。
焼き杉板づくりのワークショップは、岡山県建築士会倉敷支部の主催で初めて行われ、水島工業高校建築科の生徒11人が参加しました。倉敷市が掲げている高梁川流域圏域の町家や古民家の保存・再生・活用によるまちづくり推進事業の一環で、最近製造量、担い手ともに減少する焼き板づくりの伝承などを目的としています。倉敷市で工務店を営む岡野幸靖さんなどからポイントを教わった高校生は、かんなの削りくずを使って火をつけ、空気をまんべんなく板の表面に行き渡らせる難しい作業に挑戦です。火の勢いに高校生たちも苦戦していましたが、なんとか完成。出来栄えも上々のようです。焼き杉板は、防腐・防虫などの効果があり、古民家などで多く見られます。なお、この日仕上がった焼き杉板は、倉敷町家トラストが倉敷市鶴形に3月末オープンする予定の「宮坂町の家」を修理する部材などに活用するということです。




