3月、児島文化センターで公演が行われる児島市民創作ミュージカル「KAZEの道」。今回は、歌と踊りと芝居にミステリーを加え、ダブルキャストによる2種類の脚本を上演するという初の試みに挑みます。
【初のミステリー・ミュージカルに挑戦】
【インタビュー】脚本 石井敏弘さん
倉敷市の市民創作舞台育成事業として、今年3月上演予定の児島市民創作ミュージカル「KAZEの道」。2011年、2014年に続く、第3弾も児島在住の江戸川乱歩賞作家石井敏弘さんによる脚本で、歌と踊りと芝居にミステリーを加えしかも、ダブルキャストで公演初日と2日目のストーリー展開が異なるミュージカルに挑戦することになりました。物語は、昭和21年、フィリピンから復員する引揚船の中にいた探偵小説家・山田小太郎が戦友の松井一郎を看取った直後、現代の日本、松井のふるさと倉敷市児島へタイムスリップしてしまうところから始まります。そして、山田は、平成29年の倉敷市児島ですでに90歳となった松井の妹「咲子」と咲子の孫娘たちと巡り合い謎めいた事件に遭遇するのです。去年5月に、結団式が行われて以来創作ミュージカルに参加する市民は、約120人。そのうち、舞台に臨むのは、1歳の幼児から70代までの87人。復員船から現代にタイムスリップするシーンは、時代を象徴する流行歌と共に
世相の移り変わりを出演者全員がダンスやパントマイムで表現します。創作ミュージカルの演出は、元味野中学校教諭で演劇部顧問の松尾綾子さん2011年の「最後の五匹」2014年の「ヤオヨロズ」に続いて3度目の演出です。
【インタビュー】松尾綾子さん・石井敏弘さん
戦後間もない時代の日本人の視点から、現代を見据えるミステリー・ミュージカル「KAZEの道」公演初日の3月18日(土)は「風の巻」2日目の3月19日(日)は「花の巻」と題して上演されます。未来に美しい花を咲かせる種は、今を生きる人々の心の中にあることを気づかせてくれることでしょう。
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児島市民創作ミュージカル「KAZAの道」
チケットの問い合わせ 一般1500円
倉敷市文化連盟事務局086-426-3075




