幕末に倉敷で生まれ、犬養毅などが青年期に学んだ私塾、「三餘塾」を主宰した、犬飼松窓について知る講演会が倉敷北公民館で開かれました。
講師には就実大学名誉教授の柴田一さんが招かれ、地域住民およそ60人が参加しました。柴田さんは、松窓が農村の若者たちに高度な学問を教え、一流の学者や経済人などに育てたことや、土木業の指導に力を入れ、高い技術で植林や、耕地の整理などを行い、水害から村を救った功績などが説明されました。また、松窓の普段の暮らしは大変質素で、酒と茶を嗜むことが唯一の楽しみであったことなども紹介されました。この講演会は「中庄の歴史を語り継ぐ会」が、地元住民に地域の歴史を学んでもらおうと昨年から開く、ふるさと歴史講座の一環として行われたものです。講座は年8回行われており、次回は4月10日に中庄で昔盛んだった、イ草産業についての講座を開く予定です。




