年末年始は窃盗や空き巣といった犯罪が増える時期です。そんな中、KCTエリア内では特殊詐欺被害を防止したとしてタクシー事業者や商店が表彰されました。
倉敷警察署では特殊詐欺被害を未然に防いだとして、倉敷市中島の
岡山交通倉敷営業所と、乗務員の松尾昌代さんが森井理署長から感謝状を贈られました。松尾さんは12月7日、乗客の70代の女性が「医療費の還付を受けるので病院に向かってほしい」と話したことから詐欺ではないかと考え、女性を帰宅させ警察に通報するよう促しました。倉敷警察署によると、最近の特殊詐欺では銀行ではなく、病院や大型ショッピングセンターのATMへ誘導する手口が増えているということです。なお倉敷署管内の11月末時点での特殊詐欺被害件数は21件、被害額はおよそ8,179万円で、去年同時期より2億円以上減っているものの、県内では最も大きい被害額となっています。
総社警察署では特殊詐欺を未然に防いだ、天満屋リブ総社店の原正巳店長と、テナントの村上良江さん、小野裕子さんの3人に津島洋介署長から感謝状と盾が手渡されました。リブ総社店では今月14日、70代の女性が電話をしながらATMを操作していたのを村上さんが不審に思い、近くのテナントに務める小野さんに相談。女性が「通帳の残高が50万あれば総社市役所から医療費の還付金がもらえる」と話したことから還付金詐欺であると判断し、警察に通報しました。総社警察署管内では11月末までに3件、合わせて445万円の特殊詐欺が発生しています。また師走に入り、総社市役所を名乗る特殊詐欺が多発していることで、総社警察署は不審な電話に注意するよう呼びかけています。




