旧倉敷町の民衆の間で行われていた素朴な祭礼を紹介する講座が11日、倉敷公民館で開かれました。
講師を務めたのは 岡山商科大学非常勤講師で、民俗学や花茣蓙の研究でも
知られる吉原睦さんです。現在 倉敷の中心市街地として賑わう旧倉敷町には、素朴な民間信仰が細々と受継がれています。その中には、船倉町にある
目の病気にご利益があるとされる生目神社や、観龍寺境内には、婦人病などにご利益があるとされる淡島様と呼ばれる神々が祀られています。いずれも、地域の人が、祭日を決め受け継がれた風習に沿って信仰を続けていると吉原さんは紹介しました。受講者は それぞれの祭神に火災や病気などの厄除けを願う庶民の暮らしが反映されていることに関心を示していました。吉原さんは、都市化が進む中でこうした民間信仰を大切に残し、記録していくことの重要性を訴えました。




