高齢者や体の不自由な人、それに健常者の健康増進にも役立つという「スロー自転車」をご存知でしょうか。
総社市在住の石川早苗さん(44歳)は、20歳で膠原病を発症。ステロイドと免疫抑制剤の投与が欠かせない闘病生活の中、詩やエッセイなどの執筆に取り組んでいますが、年々筋力が衰え、健常者のように、走ったり、歩いたりすることが困難になりつつあります。そんな時、新聞記事で見つけたのが「足こぎ車いす」とでもいうべき「スロー自転車」でした。「転倒しにくい安定した構造」「のんびり おだやかに」を コンセプトにつくられた「スロー自転車」『クークル』は、まさに高齢者や障がい者に優しい自転車です。石川さん愛用の「スロー自転車」は、4輪車で、サドルは、腰掛になっていて地面に足を着けなくても椅子に腰掛けたままの状態で止まっていることができます。こぐ力も普通の自転車の半分ぐらいの力で良く、車椅子のように誰かに押してもらわなくても自分の力で移動することができます。石川さんの夢は、足こぎ車いすこと「スロー自転車」『クークル』の存在をもっと多くの人たちに知ってもらい、車椅子で入場できる美術館などへこの自転車に乗ったままで行くことだそうです。




