倉敷水島ロータリークラブは、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の消防士を招き、防災に関する講演会を開きました。
この講演会は倉敷水島ロータリークラブが、今後30年以内に発生する可能性が高いと言われている南海トラフ地震への備えの参考にしてもらおうと開催したものです。講師の佐々木茂人さんは南三陸消防署の救助隊に勤務しており、震災発生直後から住民の救助活動にあたりました。佐々木さんは自宅が流されたものの、家族全員が奇跡的に無事だったことを話しました。その理由は日頃の食事の団らんの場で家族全員で避難場所の確認をしていたからだと説明しました。また震災前までは地域の避難訓練を面倒くさがる住民もいたが、現在では積極的に訓練に参加していることや、人が多く集まる商店街ではどの店も津波発生時の避難場所を示した「津波避難マップ」を掲示していることなどを紹介しました。講演会には水島地区の住民や倉敷芸術科学大学の学生などが集まり、今後の防災対策の参考にしようと真剣に聞き入っていました。




