大原美術館が若手作家の支援などを目的に取り組んでいるアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「ARKO(アルコ)」。今年、招聘された作家名知聡子さんの作品の公開が大原美術館分館で始まりました。東京都出身で愛知県を拠点に活動している名知聡子さんは、バリエーション豊かな自画像で知られています。名知さんは、倉敷市酒津にある洋画家・児島虎次郎の旧アトリエ「無為村荘」から感じられる豊かな自然に魅了され、自身初めてとなる風景画を描きました。「楽園への追放」と題した、300号のキャンパスに描いた作品には、柔らかな日差しが差し込む風景の中に本人でも誰でもない不思議な人影が描かれています。作品展には、アトリエで描いた習作やイメージ画など合わせて16点が展示されています。名知聡子さんの作品は、11月27日(日)まで大原美術館分館で公開されます。
(取材日)9月27日
(取材場所)大原美術館分館(倉敷市中央)




