総社市の商店街筋にこれまでなかった、地方では珍しいアニメスタジオがオープンすることになりました。
オープンに向けて準備が進んでいます。
アニメスタジオ「えかきや」。
総社商店街で25年ほど前まで文房具店として使われていた建物を借り受けて営業することになりました。
オーナーの小林さんは、東京で鉄腕アトムやブラックジャックなどで有名な手塚プロダクションを中心におよそ35年間、イラストの色を指定する色彩設計の仕事をしてきました。岡山市の足守地区出身の小林さんは、母親が亡くなり、80才になる父親だけになったことをきっかけに実家に戻ることを決意。
アニメスタジオとなるこの建物にたどりつきました。
【インタ】アニメスタジオ「えかきや」小林美代子さん
総社市では今年度初めて、「そうじゃ商人応援事業補助金」を創設し、市内の空き店舗や空家を改修して事業を行う場合、50万円を上限に補助することにしました。
この補助事業活用第1号が小林さんとなったわけです。
【インタ】総社市商工観光課 藤井善隆さん
引っ越し作業を進めていたこの日、建物の持ち主である平川さんと一緒にご近所へ引っ越しの挨拶です。
建物の持ち主である平川さんと兄・妹の3人はいずれも県外に住んでおり、貸し出す決め手は小林さんたちの「地域のため・アニメ制作のため」という熱い思いでした。
【インタ】建物を貸す平川明子さん
近所の人たちからも、まちの活性化に期待する声もありました。
【インタ】近所の人は・・・
引っ越しの挨拶からおよそ2週間、イラスト制作用の机が届きました。「えかきや」のスタッフで組み立てていきます。少しずつオープンに向けて準備が整ってきました。
8月に入ると試験営業としながらも、実際にテレビ放送されているアニメ「チア男子」の制作や子どもたちに大人気のポケットモンスターの制作も始まっています。この日は、アニメーターでアニメ映画「ももへの手紙」の監督でもある沖浦啓之(おきうらひろゆき)さんに依頼していたスタジオのロゴが届いていました。
オープンがいよいよ迫ってきました。
オープンは9月25日で、オープニングセレモニーでは貴重な原画の展示などアニメに関するイベントも予定されているそうです。




