江戸後期から倉敷市児島地区のお寺が毎年持ち回りで続けている法要「正御影供」が、4月23日から5日間にわたって行われました。
倉敷市曽原の真言宗のお寺、一等寺です。「正御影供」は、高野山真言宗の開祖弘法大師の遺徳を偲ぶ法要です。初日には、大師堂に僧侶が集まって、法要のはじまりとなる法会が行われました。
法要の期間中には、秘仏とされる准胝観音菩薩が、明治以降では初めて御開帳となりました。仏の母といわれ母性を象徴する安産・子授けの観音菩薩です。その菩薩像を一目見ようと檀信徒など多くの人が訪れ、手を合わせました。期間中には、一般には非公開の3日間にわたる秘密儀式も行われました。
最終日となる27日には、綺麗に着飾った稚児が華やかに練り歩きました。初の試みとして、60歳以上の長者、最高齢99歳も列に加わり、曽原公会堂から一等寺までを行列しました。境内に到着した稚児や長者などは、読経の響く本堂の回廊へと進み、手を合わせました。
本堂では、檀信徒なども参列して法要の締めくくりとなる法会が行われました。




