民藝品の制作や民藝運動の推進に力を尽くす個人や団体を表彰する倉敷民藝館賞に、沖縄県の竹富民藝館が選ばれました。
竹富民藝館は、沖縄県石垣島の西、竹富島に伝わる手作りの織物を継承する活動を行っています。島の植物染料を使って染め、海ざらしで仕上げる手法で、特に綿の細帯「ミンサー」に用いられる四つ玉と五つ玉の絣模様が知られています。また、倉敷民藝館の外村吉之助・初代館長が竹富島の織物に感動したことから、染織文化の継承に向け努力したことも受賞の決め手になりました。授賞式には、竹富民藝館の島仲由美子館長夫妻が出席し、大原謙一郎館長から賞状と副賞を受け取りました。竹富民藝館の島仲館長は「島の伝統と外村さんの気持ちを受け継ぎながらがんばっていきたい」と謝辞を述べました。なお倉敷民藝館では、竹富民藝館の受賞を記念して、小物やショールなど竹富島の染織品を展示販売するコーナーを、7月31日まで開設しています。




