倉敷市は1日、119番通報を受ける消防緊急通信指令システムを10年ぶりに更新し、本格運用を始めました。
運用開始にあわせ、新入職員や地元・新田保育園の園児など、およそ100人が出席して記念式典が行われました。伊東香織市長から通信指令の担当職員にヘッドセットが手渡され、本格運用開始を宣言しました。新しい消防緊急通信指令システムは、老朽化のため11億7000万円かけて導入しました。通報を受けて場所を特定、出動を指令する機能はもちろん、新たに種松山と真備町の反古山(ほうぐやま)の2ヶ所にカメラを設置しました。通報と同時に災害が発生した場所にカメラが自動的に動いて、その様子を映し出します。また、視覚・聴覚障がい者が、スマートフォンを使って通報できるシステムを導入。画面にタッチするだけで、通報内容を伝えることができます。このほか、倉敷市消防局管内11の分署と出張所が緊急出動で不在の場合、消防指令で通報を受けられるシステムも取り入れました。なお、倉敷市消防局では、去年1年間で2万7911件の通報を受けています。




