KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

新しい陶芸を目指す、現代備前陶芸家７人による企画展が倉敷市立美術館で始まっています。

去年１月、遺跡から出土する土器の復刻を行うプロジェクトに参加していた備前焼作家７人が集まって「蕨世社」が結成されました。今回の企画展がグループとして初めての展示です。テーマは「不完全：Imperfect」。
グループの事務局を務めるギャラリーオーナーからの提案で完全ではなく、足りないものを愛でる日本ならではの美意識を表現することになりました。会場には、粘土を砕いて、練りあげ、窯で焼く、備前焼の工程を表現した作品や枯れた松葉を敷き詰めた中から備前焼のオブジェがのぞき、大きな壺に枯れたミツマタを飾ることで、生と死の循環を表現した作品もあります。不完全のテーマから作者７人がそれぞれイメージした作品が展示方法にも工夫を凝らされて並んでいます。
陶芸家グループ「蕨世社」による第１回企画展は４月３日（日）までの開催で、２日（土）には作家によるギャラリートークも予定されています。