平安時代後期の歌人西行法師を顕彰するイベントが、ゆかりの地である渋川海岸で開かれました。
玉野ゆかりの歌人・西行法師は、平安時代の1118年に生まれ、50歳の頃、四国行脚の途中で渋川海岸に立ち寄ったとされています。この逸話を広く知ってもらおうと、毎年ゆかりの地を舞台に西行まつりが開催されています。毎年好評の講演会は、川崎医科大学の橋本美香准教授を講師に招き、「西行の恋の歌」をテーマに展開しました。橋本准教授は、西行の歌に花と月をテーマにしたものが多いと指摘。和歌で使う文章だけでなく、話し言葉を歌に読み込んでいることが特徴と説明しました。続いて、短歌「西行賞」の表彰式が行われました。3回目の今年は、玉野市内外の191人から315点の作品が寄せられ、最優秀賞には、倉敷市の小寺三喜子さんの作品が選ばれました。屋外では、渋川のシンボル藤の実を遠くに飛ばす大会が開かれ、子どもから大人まで、楽しくチャレンジしました。そして西行まつりの名物 温かいうどんは、今年も800食が振舞われました。来場者は西行ゆかりの渋川海岸を眺めながら、思い思いに味わっていました。




