今月31日で運航を終了する渡船「水江の渡し」の歴史を振り返るパネル展が、倉敷市船穂支所で開かれています。
水江の渡しは1927年、高梁川の氾濫を受けて行われた河川改修で当時の村が管理する道が水没したことから、その代わりとして運航が始まりました。高梁川の両岸46・4mを結び、近年は通学の足として利用されてきましたが、下流に倉敷大橋が建設されたことから役割を終え、廃止されることになりました。パネル展は、地元の有志団体「船穂里山の会」が、運航終了を前に企画し、写真や資料およそ100点を展示しています。恒例だった柳井原小学校の遠足や通学で利用されてきた様子、新架橋建設に至るまでの移り変わりなどを写真で紹介しています。また、倉敷市玉島地区の船大工が、木造の渡し船を作り上げる様子も写真で展示しています。明治の終わりごろには、高梁川水系で少なくとも60ヶ所に渡し船があったそうですが、近年は水江の渡しが残るのみとなっていました。「水江の渡し」の歴史を振り返るパネル展は13日まで開かれています。なお、水江の渡しの運航は今月31日までで、平日の午前7時から11時と、午後2時から6時の間なら、誰でも無料で乗ることが出来ます。




