玉野市議会3月定例会が開会し、黒田晋市長が施政方針演説で、厳しい財政状況に立ち向かい、まちづくりを推進する決意を述べました。
施政方針演説で黒田市長は、予定より1年前倒しとなる今年度中に行財政改革大綱を策定し、具体的な取り組みを進めていく方針を示しました。さらに、人口規模に合った施設の統廃合や選択と集中を断行し、持続可能な自治体経営に変革することが求められていると強調しました。3月定例会の初日は46議案が上程され、このうち平成28年度当初予算案は、一般会計で前の年に比べ8・9%、額にして21億5000万円減少の、220億4000万円となっています。このほか、平成27年度3月補正予算案も提案されました。一般会計では16億5600万円の増額で、補正後の総額は、268億1500万円となります。主に国の補正予算成立を受け、平成28年度の事業を前倒して予算計上したものです。瀬戸内国際芸術祭開催にあたって、観光客のおもてなしや、常山駅・備前田井駅のアート化、7月のSea級グルメ全国大会の費用に、総額5700万円を予算化しました。また、小学校3校と中学校1校の耐震化事業で合計3億5000万円、図書館・中央公民館を商業施設メルカに移転するための工事・備品購入費用で5億9900万円を盛り込みました。このほか、玉野市民病院の入院収益減少にともない、経営を安定させるため、一般会計から1億5000万円を繰り出します。今定例会は、3月2日から一般質問が行われ、23日に採決、閉会する予定です。




