うつ病などの心の病に対する理解を深めてもらう講演会が、玉野市のすこやかセンターで開かれました。
この講演会は、玉野市とその周辺地域に拠点を置く精神科の医療機関や福祉ボランティア団体で組織する「玉野こころの健康を考える会」が毎年開催しています。14回目の今年は「ストレス予防」をテーマに進められ、最初に、26歳から統合失調症と向き合ってきた井原市の84歳の男性が登壇しました。これまでの経験から、名誉や地位がもたらすストレスが、精神障害の大きな敵であるとして、悩みがあれば他の人に打ち明けることがストレス予防に有効であることを訴えました。続いて、岡山市内の病院で精神科医を務める難波多鶴子(たづこ)さんが「心の健康の秘訣」と題して講演しました。国内では300万人を超える人が心の病を患っていて、特に20代から50代までの社会人にストレスを抱えている人が多いことを説明しました。原因として、労働現場での効率化が仕事を増やし、仕事量が増えることで ストレス要因が増えていると指摘。その上で、病気になる前に予防することが大切だと、呼びかけました。一方ロビーでは、玉野地域の医療・福祉関係団体が、活動内容を写真やパネルで紹介するコーナーを展開したほか、施設で手がけたパンやケーキ、雑貨などを販売するコーナーが設けられました。




