玉野市は平成28年度当初予算案を発表しました。一般会計では、財政健全化のための歳出削減で、過去7年で最も低い額となっていますが、移住定住を進める施策を積極的に盛り込んでいます。
一般会計の総額は220億4000万円で、前の年に比べて8・9%減っています。学校の耐震化をはじめとする建設事業費が19億円圧縮されたのが大きな要因です。移住・定住促進と人口減少対策に関する新規事業では、移住コンシェルジュを2人配置する費用に390万円を計上します。また、移住先確保のため、空き家の実態調査に700万円、空き家物件の賃貸・売買に関する奨励金制度に40万円、移住希望者の一時的な宿泊・居住費用を補助する制度に60万円を盛り込んでいます。このほか、定住促進に協力する企業に対する補助金優遇(300万円)や、新たな雇用を生むための設備投資の補助金(550万円)も創設し、それぞれ予算化しました。歳入では、競輪事業の繰入金が9000万円増加。さらに病院事業の経営改善などでおよそ13億円の歳出削減効果を生み出し、財政調整基金の取り崩しは2億5000万円にとどまっています。なお、廃止が懸念されていた玉野まつりの補助金については、前年度から2割削減の800万円を予算計上し、花火大会を含めた開催の判断は、実行委員会にゆだねるということです。また、たまの港フェスティバルは、7月に開催するSea級グルメフェスティバルと同時開催する方向で調整しているため、今回の予算には盛り込まれませんでした。平成28年度当初予算案は、25日開会の定例市議会に提案されます。




