倉敷市琴浦東小学校区の住民が、児島田の口にある岩滝山に登るウォーキングイベントを初めて開きました。
倉敷市立琴浦東小学校の東側にそびえる標高169・7mの岩滝山。小学校を取り囲む山々の一つで、地元では岩獄山(いわたけさん)とも呼ばれています。小学校の校歌では、二番の歌詞の一節にもこの山の名前が入っています。しかし、その岩獄山がどこにあるのか、わからない児童が多いそうです。そこで、小学校区の放課後子ども教室やコミュニティ協議会などが地元のシンボル・岩獄山を知ってもらおうと、登山イベントを初めて企画しました。この日は、琴浦東小学校の3年生から6年生までの児童、先生と保護者、それに地域住民も加わり、総勢100人が参加しました。小学校から岩獄山の山頂までは、およそ2km。登山道は地元住民が整備していて、足元はやわらかく歩きやすいですが、緩やかな傾斜の細い道が続きます。山の中腹を過ぎ、鳥居をくぐった先に現れるのが獅子岩(ししいわ)です。狛犬に似ていることから名づけられたそうで、地元住民が稲荷を祀っています。そして、大きい岩の間に祀られている黄不動明王(きふどうみょうおう)を過ぎると、いよいよ山頂です。ここまでおよそ30分。視界が開けた展望台に、子どもたちが足を踏み入れます。児島・琴浦地区の多くが見渡せる270度の大パノラマが広がります。子どもたちが通う小学校も、よく見えます。本来、この山は岩滝山と名づけられていますが、ここからの景色を「絶景地獄だ」と言う人がいたことから、岩獄山と呼ばれている説もあるようです。登山の最後には、田の口地区の愛育委員が手作りしたぜんざいと甘酒が振舞われ、参加者が疲れた体を癒していました。主催した放課後子ども教室では、岩獄山が地域の誇りとなるよう、今後もイベントを継続していきたいということです。




