倉敷市は、平成28年度の当初予算案を発表しました。市長選挙を控え骨格編成となっていますが、今年度から本格化する地方創生、高梁川流域連携に関する予算を積極的に盛り込んでいます。
一般会計の当初予算額は、1669億1400万円で、前年度の当初と比べて7・8%の減額です。骨格予算だった4年前と比べると、生活保護などの扶助費の増加を理由に、3・3%増えています。歳入では、景気回復により市税収入が1・4%増加。税制改正にともなう軽自動車税の引き上げや地方消費税交付金の配分額増加を見込んでいます。肉付けの補正予算で財源を確保するため、財政調整基金は取り崩していません。歳出では、高梁川流域7市3町で策定した高梁川流域圏成長戦略ビジョンに関連するものとして、53事業、4億3600万円を計上しています。新たに取り組むものとしては、繊維産業の産地連携推進を目的とした事業に250万円、ジーンズ関連の創業者支援に213万円を予算化しました。また、流域自治体の関係者で組織する観光振興協議会を設立、運営する経費に949万円、エリア内の活性化や観光商品の立案にかかわる「地域おこし協力隊」を10人委嘱する経費に4200万円を盛り込みました。建設事業費では、倉敷駅の東側に駐車場を整備する経費に3億円、老松小学校にプールと給食調理場を建設する費用に3億3278万円を計上しています。このほか、5月に開催されるG7倉敷教育大臣会合に関する経費に4800万円、平成28年度でいったん終了する防犯カメラ設置の補助金に2750万円を盛り込んでいます。平成28年度当初予算案は、2月19日開会の定例市議会に提案されます。




