倉敷市内の陶芸家と華道家による共同制作展くらしき「この器(うつわ)・この花(はな)」展が、倉敷市民会館で始まりました。
陶芸、華道、茶道、邦楽が共演する倉敷の和文化のコラボレーション展覧会、くらしき「この器・この花」展は、今年で7回目を数えます。倉敷市内で活動する陶芸家による個性豊かな「器」に華道家が、自然界の華麗な「花」を自由に活けるという器と花の偶然の組み合せから生まれる芸術を楽しむものです。陶芸家は、倉敷陶友会顧問羽島焼の小河原勝康さんをはじめ、酒津焼、天神窯など倉敷陶友会会員や陶芸同好会から選抜された45人。華道家も倉敷市華道連盟会長の渡辺玉香さんはじめ池坊、桑原専慶流、小原流、草月流など市内9つの流派による45人で、45組の共同制作がずらり並びました。器と花の組み合わせは、一週間前の抽選で決められていて偶然による思いがけない出会いが新しい感性や美しさを生み出しています。また、会場では、倉敷三曲同好会や千鳥会による琴と尺八の演奏が行われ会場を一段と華やいだ雰囲気に包んでいました。さらに、茶道裏千家、表千家、速水流による茶席も設けられました。陶芸、華道、茶道、邦楽が織りなす究極の一期一会くらしき「この器・この花」展は、31日(日)まで倉敷市民会館で開かれます。




