倉敷市立美術館では現在、倉敷市出身で日本画家で俳人だった池田遥邨の作品展が開かれています。小学生たちがこの作品展を見学し、俳句作りを行ったワークショップの模様をご紹介します。
このワークショップは子どもたちに、日本独自の形で世界で一番短い詩でもある俳句を身近に感じてもらおうと倉敷市立美術館が企画しました。今回、俳句作りを指導するのは、広島県福山市を拠点に活躍する俳人のヨシダコウブンさんです。5・7・5や季語など俳句の基本から丁寧にアドバイスします。しかし、多くの子どもたちは俳句初心者。なかなか苦戦しているようでした。はじめはペンの動きが止まっていた子どもたちも、徐々に俳句作りのコツをつかんでいきました。中には1時間程で10句以上の作品を作ったつわものもいました。俳句が出来上がると、今度はそれを色紙に筆で書いていきます。子どもたちは半紙を使って何度か練習した後、自分のお気に入りの一句を丁寧に書いていきました。この日は自分の色紙に押す、ハンコ作りも行われました。子どもたちにハンコ作りを教えるのは、ギャラリーやカフェで消しゴムを使ったハンコ作りの教室を開く、「版画holic」先生です。子どもたちは先生のお手本を参考に、オリジナルのハンコを作りました。ハンコが出来上がるといよいよ色紙に押す作業です。失敗すると今までの努力が水の泡。子どもたちは真剣な様子でハンコを押していきました。俳句作りの面白さ、そして出来上がった作品に、子ども達も大満足の様子です。倉敷市立美術館ではこのワークショップを11日(木)にも開催します。




