農作物(のうさくぶつ)に大きな被害をおよぼすイノシシやサルなど有害動物の被害防止策を学ぶセミナーがマービーふれあいセンターで開かれました。
備中県民局主催のセミナーには、管内7市3町の農業従事者をはじめ、自治体、猟友会などから約100人が参加しました。岡山県内の有害鳥獣による農作物の被害額は、年間4億円でそのうち備中局管内が3分の1の1億3千万円となっています。地域ぐるみでより効果的な被害防止策に取り組もうと開かれたセミナーでは、株式会社野生鳥獣対策連携センターの専務阿部豪さんを講師に迎えました。阿部さんは、まず、野生動物が急増するメカニズムを紹介したあと群れをつくって行動するシカや、イノシシ、サルなどの習性を知っておけば、一網打尽にする方法はあると説明し、被害対策の基本である防護柵の効果的な設置方法などを提示しました。セミナーでは、集落ぐるみで取り組んでいる鳥獣害対策の事例紹介が行われ、参加者は、地域ぐるみによる鳥獣被害防止対策の重要性を再認識していました。




