大分県の別府温泉を拠点に活動するNPOハットウオンパク代表理事で観光カリスマの鶴田浩一郎さんが総社市を訪れ地域活性化のヒントについて講演しました。
鶴田さんは別府温泉の魅力を体験型プログラムの手法で全国に発信し、衰退しかけていた別府温泉を再生させました。この活動は高く評価され内閣府などが選ぶ観光カリスマに選定されました。鶴田さんは旧態依然とした観光協会や行政の組織では元気な観光地は生まれにくいと指摘。「地元以外の人や女性、大学生などが中心になり民間の発想から街の活性化を手がけるべき」と話しました。講演を主催した総社市で活動するNPO吉備野工房ちみちはハットウオンパクの手法で体験型プログラム「みちくさ小道」を手がけ、少しずつ参加者が増えています。鶴田さんは「総社は古墳の宝庫。地元の人は何気なく感じてもよそから来る人は古墳は珍しいはず」とその土地にしかないものを売りにできる仕掛けの重要さを説明しました。そのうえで、「活性化の輪が広がれば民間業種の枠を超えたネットワークが形成され、地域の苗場のようなコミュニティビジネスが生まれる」と持論を展開しました。会場には総社市内をはじめ県外からも大勢の人が詰めかけ鶴田さんの話から地域活性化のヒントを得ようと真剣に耳を傾けていました。




