来年夏から選挙権が18歳に引き下げられるのを前に、玉野商業高校で選挙出前講座が開かれ、生徒たちが体験を通じて選挙の仕組みを学びました。
今回の出前講座では、実際に投票から開票までを体験する模擬選挙が行われました。投票のテーマは、2017年の学校創立60周年に合わせて導入する新しい制服です。5つのパターンを用意し、最もふさわしい制服を着た生徒に一票を投じます。実際の選挙さながらの投票機材を用いて、有権者の2年生と3年生あわせて289人が投票の流れを体験しました。中でも、特殊コートを施した実際の選挙でも使う投票用紙の折り方に戸惑う生徒が多かったようです。全員の投票が済んだら、続いて開票作業に移ります。代表の生徒が、投票箱に複数付いている鍵を開け、投票用紙を取り出します。ここで登場するのがイチゴパックです。実際の開票作業でも使っていて、スムーズに仕分けるための重要な道具です。もちろん疑問票も分けます。そして、入念に点検を済ませた投票用紙を計数機に通し、得票数を集計します。投票した生徒たちは、初めて見る開票作業の動きを興味深く見守っていました。定数1の模擬選挙は、開票の結果、98票を獲得した守安ひまりさんの着た制服が当選しました。学校ではこの結果を、新しい制服を決める重要な参考資料にするそうです。3年生が選挙権を持つのは来年夏の参院選から、そして2年生は、遅くとも再来年の玉野市長選挙までに有権者となります。主催した玉野市選挙管理委員会は、一人ひとりの想いを投じるのが選挙です。ぜひその権利を生かしてください」と呼びかけました。




