KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

玉野市横田地区の住民有志で組織する防犯団体「横田自治会ご近所スクラム隊」がこのほど、内閣総理大臣表彰を受けました。皆さんの活動の様子を取材しています。

午前７時過ぎ。集合場所に小学生が集まってきました。緑のジャンパーを着た「横田自治会ご近所スクラム隊」のメンバーが出迎えます。横田地区は、荘内小学校までおよそ３ｋｍ離れています。登校する児童に付き添うだけでなく、通学路の要所に立って声をかけ、子どもたちを見守ります。ご近所スクラム隊は平成１５年１１月に結成され、現在は６０代から８０代の２１人で活動しています。
今年１０月、安全安心なまちづくりに功績のあった団体として、安倍晋三内閣総理大臣から表彰されました。
ご近所スクラム隊は、子どもの見守りだけでなく、地域の防犯活動を積極的に進めています。防災マニュアルを作ったのをはじめ、防犯や防災に関する看板も立てて、啓発を呼びかけています。防犯パトロールも活動の大事な柱です。メンバーが毎週、交代しながら自転車で地区を巡回します。特徴的なのは、何を重点的にチェックするのか、パトロールごとに変えているというところです。
そしてもう一つの活動の柱が、高齢者への支援です。一人暮らしの高齢者の自宅で、ポストに郵便物が詰まっていないか見て回ります。
特殊詐欺や熱中症などに注意を呼びかけるほか、会話を通じて困ったことがないかを探ります。顔なじみになることで、一人暮らしの高齢者も話が弾みます。
発足から１２年。ご近所スクラム隊はこれからも、地道な活動で地域の安全安心を守ります。