倉敷市ゆかりの作家2人の遺作展が、倉敷市立美術館で始まりました。
郷土作家遺作展は、倉敷市文化連盟が開いているもので、今年は、画家の阿部省三さんと陶芸家の岡本暉生さんを紹介します。
前衛画家の阿部省三さんは、1928年、倉敷に生まれ、東京芸術大学で洋画家・梅原龍三郎のもとで学びます。単なる画家としての側面だけではなく、岡山平和美術協会で26年間代表を務めるなど美術運動家としても活躍しました。作品は、抽象表現で権威への批判や世の不条理への警告など美術表現の根源を問いかけました。
一方、陶芸家の岡本暉生さんは、1943年に酒津焼・兜山窯の三男として生まれます。修業したのち、酒津黒田に禹兎窯を作り独自の作品づくりに専念します。会場には、伝統的な酒津焼から独立後、好んで作った前衛的な作品が並びました。
会場には、多くの人が訪れ、2人の作家の功績を鑑賞していました。倉敷市郷土作家遺作展は、15日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。




