倉敷市の美観地区の建築物を探訪する大原美術館の2回目のワークショップが先月30日(土)に開かれました。
このワークショップは古いものと新しいものが調和する大原美術館周辺の街並みを歩き、その魅力を再発見してもらおうと、大原美術館が開いています。この日は倉敷市をはじめ岡山市などからおよそ40人が参加しました。
講師には、倉敷市内で建築士事務所の「トリムデザイン」を営む、稲垣年彦さんと大賀環子さん夫妻が招かれました。ワークショップの前半は美観地区周辺に多くの建築物を遺した、倉敷市出身の建築家、浦辺鎮太郎とその作品が詳しく紹介されました。講師の稲垣さんは「一級建築家が作家意識なんかで勝手なことをやるのは見ておれない」という浦辺の言葉を例に挙げ、町家や蔵など倉敷の街の雰囲気と調和する建築設計を行ったその信念を紹介しました。参加者は大原美術館分館と倉敷国際ホテルを見て歩き、建築当初と現在の違いなどを聞きました。また、大原美術館分館や倉敷国際ホテルについて、講師の稲垣さんと大賀さんが個人的に思い入れのある場所なども紹介され、参加者は意外な視点から語られる話を熱心に聞いていました。ワークショップ「倉敷建物探訪」の最終回は2月6日(土)に開かれ、美観地区周辺の町家を歩いて回る予定です。




