言葉の問題などで公立の学校へ通えない総社市内のブラジルの子どもたちに基礎学力を身につけさせるための「虹の架け橋教室」の様子をIOM(国際移住機関)の代表が視察に訪れました。
総社市内にあるブラジル人学校を訪れたのはIOMの中山暁雄代表です。虹の架け橋教室は定住外国人の子どもの就学支援を目指してIOMが文部科学省の委託を受けて全国34の教室で行われています。総社市では去年12月1日から教室が開校し現在幼児2人と小学生4人、中学生以上1人の、合わせて7人が通っています。中山代表は「欧米諸国の公立小学校などではその国の言葉が話せない子どもへの教育サポート体制が確立しており、本来は日本もそうすべき」と話し虹の架け橋教室を契機に「多文化共生がますます進めばいい」と期待を寄せました。中山代表は実際に教室での授業の様子を見て回り「言葉が難しくて大変でしょうがくじけず頑張ってください」と子どもたちを激励しました。虹の架け橋教室では日本語とポルトガル語の両方を使い月曜から金曜まで週30時間の授業が行われています。しかし、日本人とブラジル人が共に仲良く地域で暮らすためには言葉の壁を乗り越える必要があり大人のブラジル人に向けた日本語の指導の在り方が今後の課題といえそうです。




