11月8日開催の倉敷市と真備町の合併10周年記念行事に向け薗地区の住民が手作りした吉備真備公ゆかりの「遣唐使船」がほぼ完成し仕上げ作業に追われています。
竹製の簾を帆に見立てた高さ5メートルあまりの帆柱が船の中央に設置され吉備真備公ゆかりの遣唐使船が形作られていきました。今年の3月12日、真備町の薗地区まちづくり推進協議会は、合併10周年記念事業に向け会場を飾る記念モニュメントとして真備町の地名の由来となった奈良時代の偉人吉備真備公ゆかりの遣唐使船の製作に取り掛かりました。この日は、遣唐使船のマストを作るため真備町市場の馬入山の麓に自生している2本の杉の木を伐りだし皮を剥ぐ作業を行いました。
【インタビュー】薗地区まちづくり推進協議会谷口徳治副会長
それから半年あまり、真備公民館薗分館の庭には、全長8.7メートル幅2.8メートルの遣唐使船がその全容を現しつつありました。薗地区の住民23人が手作りした遣唐使船は養老元年(717年)に唐へ向かった第9次遣唐使船でこの時の留学生22歳の吉備真備はもちろん20歳の阿倍仲麻呂、留学僧玄昉の姿も
再現しています。古い舟だんじりを活用して作られた遣唐使船は実際の3分の1ほどの大きさで、広島県呉市の倉橋町にある造船歴史館に出向いて研究を重ね
船体の両脇に櫂を取り付けたたり、船室内に米俵を載せたりと趣向が凝らされています。薗地区まちづくり推進協議会が半年がかりで手作りした吉備真備公ゆかりの遣唐使船は、11月8日に合併10周年記念行事が行われるマービーふれあいセンターに設置される予定です。




