愛刀家の自慢の一振りを集めた名刀展が倉敷市立美術館で開かれています。
名刀展は、刀の魅力と歴史を知ってもらおうと日本美術刀剣保存協会岡山県支部の倉敷分会と新見分会が合同で開催したものです。会場には、会員16人が所蔵する太刀や刀類など約60点が展示されました。平安時代後期の刀匠備前・包平(かねひら)が手がけた太刀や鎌倉時代初期から中期に活躍した青江の名工・助次(すけつぐ)作で武田信玄が所持していた太刀など平安時代後期から江戸時代にかけての名刀や高松宮記念賞に輝いた現代の刀工広島の久保善博(よしひろ)さんの作品まで貴重な刀や脇差、短刀などがずらりと並びました。また、徳川家康の孫 千姫が愛用した桐葵紋蒔絵手元箱」や大名家の婚礼道具の貝桶螺鈿細工や蒔絵などがほどこされた刀筒など目にする機会の少ない年代物の工芸品も紹介されています。訪れた人たちは、均整のとれた姿や鍛えられた刀の地肌の美しさといった名刀の魅力や優れた日本文化の一端に触れていました。
【インタビュー】日本美術刀剣保存協会倉敷分会佐伯毅会長
日本美術刀剣保存協会倉敷分会と新見分会による名刀展は10月25日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。




