平成24年(2012年)から保存修理工事が行われている国指定の重要文化財「井上家住宅」で主屋の主要部分の骨組みが完成し上棟式が行われました。
倉敷市本町の「井上家住宅」は、江戸時代の享保6年(1721)に建築された倉敷美観地区で最も古い町家です。保存修理のため平成24年度後半から29年度までの6年計画で工事が進められています。解体工事着工から2年9か月を経過し、主屋の主要部分の柱と梁の軸組が完成しました。上棟式では、阿智神社新井俊亮宮司を斎主に神事が営まれ梁の一番高い所の棟木を設置する作業を表す曳綱の儀と槌打ちの儀が建築職人によって執り行われました。このあと、建築主の井上(典彦(のりひこ)さん倉敷市の井上正義教育長など関係者が玉串を捧げ保存修理工事の安全を祈願しました。さらに、平成27年10月15日の日付を記した棟札を取り付け上棟式を終えました。なお、主屋の軸組が完成したことをうけ、10月24日と25日の2日間「井上家住宅」の保存修理工事現場見学会が開かれます。見学は予約定員制で事前申し込みが必要です。希望者は、町家クラスのホームページから申し込んでください。詳しくは、NPO法人倉敷町家トラストへお願いします。




