大原家の旧別邸「有隣荘」がきょう(9日)から特別公開されています。
それに合わせて、大原美術館が所蔵する絵画が有隣荘に展示されました。
秋の有隣荘特別公開では、国際的に活躍した画家・堂本尚郎(どうもとひさお)の絵画で、大原美術館の所蔵作品を中心に6点を展示しています。
堂本は、1928年京都市生まれの画家です。
現在の京都市立芸術大学で日本画を学んだのちにフランスのパリに渡り、抽象絵画の道を歩み始めました。
日本に帰国後、初めての個展を大原美術館で開くなど、大原美術館と親交が深かった堂本ですが、2013年に他界しており、今回の特別公開は回顧展の意味合いも持っています。
堂本の作品は、色彩を遮るように塗られた白や、色彩の間から透けて見える白など、白色を基調として取り入れているのが特徴です。
時にはキャンバスの白地を活用したり、黒色の岩(いわ)絵の具を
墨に見立てるように塗り重ねている作品からは、余白を重んじ、墨の濃淡で表現する日本画を彷彿させます。
堂本尚郎(どうもとひさお)の独特な作品を展示した秋の有隣荘特別公開は、
10月18日(日)まで行われています。




