江戸時代に塩田業で栄えた野﨑家が所有する貴重な雛人形を展示した特別展が始まりました。
会場には江戸時代後期から大正時代にかけての雛人形などおよそ200点が展示されています。こちらの享保雛は、江戸時代後期に岡山藩主 池田家から野﨑家に贈られたものです。正面から見ると気品に溢れる顔立ちで、子どもの目線から見上げるようにのぞくと、微笑んでいるように見えます。またこちらの「見栄っ張り雛」と呼ばれる古今雛は、袖の長い衣装が特徴です。このような雛人形は、この地域では野﨑家のほか勝山市や福山市の鞆の浦にしか伝わっておらず、大変珍しい雛人形だそうです。また、今回はじめて、元禄時代の雛人形が展示されています。鶏を抱いた子どもという雛人形で、この姿は当時、元気な子どもの象徴だったそうです。野﨑家のお雛様展は、4月4日(日)まで倉敷市児島味野の野﨑家旧宅で開かれています。




