茶の湯に使われた楽茶碗や中国の清時代の香合など貴重な焼物を集めた企画展が、倉敷市児島の野﨑家塩業歴史館で開かれています。
楽家3代目の赤楽茶碗と4代目の黒楽茶碗です。速水流の家元に学んだ塩田王・野﨑武左衛門とその孫・武吉郎が収集したものです。展示室には、抹茶碗をはじめ、茶入れや水指、香合などおよそ40点が公開されました。
この水指は、中国・清時代に焼かれたものです。江戸時代後期に流行した明時代末期の器を模したものとされています。
同じく中国・清時代の焼物で茶の湯の釜敷として、用いられたものです。絵師の狩野永岳が下絵を描き、中国の景徳鎮で焼かれたもので京都国立博物館など世界で15枚しかない貴重な作品です。
このほか、江戸・明治の陶工たちの名作も並んでいます。
野﨑家の企画展「茶の湯のやきもの」は、11月15日(日)まで倉敷市児島味野の野﨑家塩業歴史館で開かれています。




