世界各地の民芸品を収蔵・展示している倉敷民芸館で新しい企画展が始まりました。今回の企画展は、「よろこびの朱」と題して赤色をテーマにした展示です。
日本では、祝いの席で用いられる朱色の漆器初代館長をはじめ、中国の赤絵の陶磁器や台湾の神事で用いられた衣装など世界各地の民芸品およそ200点が並びました。これは、春から夏にかけて行った「青」をテーマにした企画展に続くもので今回は、「赤」にこだわりました。透明な漆に朱を混ぜて塗り重ねる朱色の漆器は、産地によって、微妙に色が違います。会場には、倉敷民芸館の外村吉之介・初代館長がデザインした愛媛の桜井漆器や鮮やかな朱色が印象的な沖縄の漆器など全国各地の民芸品が展示されました。さらに、赤色の道具が多く用いられた「結婚」など慶び事をテーマにしたコーナーには、長持や化粧道具、漆の夫婦枕などが並び、今では懐かしい日本の文化や習慣を見ることが出来ます。地元倉敷の民芸では、そろばん柄の花むしろや、赤色が珍しい倉敷ガラスなどが選ばれ、展示されています。企画展「よろこびの朱」は、倉敷市中央の倉敷民芸館で11月末まで開かれています。




