倉敷美観地区の建物を探訪するワークショップがスタートし、第一回として23日(土)に大原美術館を訪ねました。
このワークショップは新旧を問わず、ユニークな建築物が数多くある大原美術館周辺の町並みを改めて見直してもらおうと大原美術館が開きました。この日は倉敷市をはじめ岡山市などからおよそ40人が参加しました。ノートルダム清心女子大学の上田恭嗣教授が講師を務めました。ワークショップの冒頭では、実業家の大原孫三郎や洋画家の児島虎次郎が、大原美術館の創立にどのような想いで関わっていたか、ということが詳しく説明されていました。また、本館を設計した総社市出身の建築家、薬師寺主計についてもエピソードなどが紹介されました。その他、今日の大原美術館の屋根は設計当初は、赤いS字型の瓦で計画されていたということや、美術館の壁のコンクリートは、特殊な配合になっていて、現在の技術でも復元が難しいことなどが明らかにされました。参加者は次々と出てくる裏話を大変興味深そうに聞いていました。なお、大原美術館では、1月30日(土)には大原美術館分館について、2月6日(日)には美観地区周辺の町家についてのワークショップを開く予定です。




