江戸時代や明治時代の貴重な古布「古ちりめん」を使った雛人形の展示が、倉敷市中央の日本郷土玩具館プラスワンギャラリーで開かれています。
会場には幕末から昭和初期の着物などに使われていた古布を再利用して作られた木目込みの雛人形などおよそ30点が並んでいます。100年以上前のものなど古布を使うことで新しい布には出せない色づかいができるのが特徴で、独特の風合いや質感が人気を集めています。1体の人形に6種類から8種類の古布が組み合わされていて、布の使い方や布柄の出方でひとつとして同じものがなく、錦や友禅などの素材そのものの持ち味が活かされます。いずれも華やかさの中にも渋みと深みのある作品となっていて、あどけなく、ほのぼのとした表情と、上品な柄合わせがかわいらしさの中にも歴史の重みを感じさせてくれます。「古ちりめん雛人形展」は、今月27日(水)まで倉敷市中央の日本郷土玩具館プラスワンギャラリーで開かれています。




