県立水島工業高校で工業高校への理解を深めてもらおうと中学生を対象にした体験実習会が開かれました。
倉敷第一中学校の３年生を対象にした体験実習会は、水工で実際に行っている「実習」を直接、中学生に体験してもらい、工業高校の専門科目への認識を高め、進路選択の参考にしてもらおうと今回初めて開かれました。また、隣同士に立地する水工と第一中の連携事業でもあり、水工の生徒が中学生を指導することで、日頃の実習で得た知識や技術の定着を図り、コミュニケーション能力を育む機会とするものです。水工の体験実習に参加した中学生１５人は、機械科、建築科、情報技術科の３つの科に分かれてそれぞれ希望する実習に臨みました。建築科では、曲尺やのみ、かんなといった木工道具の使い方を学びました。情報技術科では、パソコンでデザインした立体モデルを３Ｄプリンターで作成する実習が行われました。機械科では、真ちゅうを旋盤で切り取ったり、削ったりしてつまみ付きの六角形の文鎮を製作したほか、鋳型に６００度に熱したアルミ合金を流し込んで加工する鋳造の実習が行われ、参加した中学生は、高校生に指導を受けながら表札作りを体験しました。水工の体験実習会に参加した第一中の３年生は、工業高校に対する理解とものづくりへの興味も深めていました。
