新春経済講演会が倉敷市内で開かれ、地元の企業経営者ら多くの人が聞き入っていました。
これは中国銀行と岡山経済研究所が近県各地で開催しているものです。今回はアメリカのバンカーストラスト銀行の客員エコノミストなどを経て現在、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査部長を務める五十嵐敬喜さんが講師に招かれました。五十嵐さんは1981年から経済企画庁に出向し、経済白書の作成をした経験なども踏まえ、日本経済のこれからの展開について話ました。まず、「日本経済にはいわゆる“二番底はない”」と切り出し、「リーマンショックなどの影響で下がる一方だったアメリカ経済も一段落し、徐々に回復の兆しが見えている。アメリカ経済という世界貿易のメーンエンジンが回転し始めることで、為替がドル高円安傾向となれば、輸出に依存する日本経済には大きなプラス材料になる」と話しました。しかし、「景気はすぐに回復するものではないので、長期的なビジョンを持って欲しい」と説いていました。




