大原美術館が取り組む若手作家支援などを目的にしたプロジェクト・ARKOの今年度の作家、鈴木紗也香さんの作品が完成し大原美術館で公開されました。
公開された作品は絵を組み合わせたものなど7件28点です。画家の鈴木紗也香さんは3月中旬から児島虎次郎の旧アトリエ無為村荘で制作に取り組んできました。絵の中に絵を描く画中画や鏡に映るもの、窓から見えるものの表現を鈴木さんは得意としています。最も大きな作品は鈴木さんが最初に制作したもので酒津の自然や大原美術館所蔵のセザンヌ、児島虎次郎の作品が描かれました。壁全体を使った作品段ボールプラネタリウムは倉敷市内の高校生姉妹を取材し二人の子どものころの思い出や部屋の様子を表現しました。鈴木さんは「無為村荘では絵を描くことだけに集中できた。予定にはなかった裸婦のドローイングを学生時代以来行い画家として初心にかえることができた」と制作中の自身の変化について話していました。鈴木紗也香さんの作品の展示は9月13日(日)まで行われ、今月27日(土)には鈴木さんによるアーティストトークも予定されています。




