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玉野市の図書館・中央公民館を商業施設メルカに移転する計画で、市は指定管理者の候補に図書館用の本を販売する東京都の法人を選んだと発表しました。

玉野市立図書館・中央公民館の指定管理者には、図書館流通センター＝ＴＲＣとシダックス大新東ヒューマンサービスの２社が、いずれも設計事務所との共同事業体として応募し、１０日に公開プロポーザルが行われました。全国２５４の図書館で指定管理者を担っているＴＲＣは、イラストやＣＧを用いて具体的な施設のイメージを示しました。ＩＣシステム導入による効率的な運営を図るほか、　郷土資料の収集・展示を提案。カフェの設置も要望しました。一方、シダックスは、図書館や複合施設など１２４の指定管理者施設を運営している実績を強調しました。図書館と公民館との融合を意識したレイアウトを提示し、独自に企画する公民館講座など、シダックスグループのノウハウを生かした新たなサービスを次々と提案しました。そして玉野市は、有識者など８人の委員で構成する指定管理者選定委員会が、ＴＲＣを指定管理者の候補に選んだことを、１１日に開かれた市議会全員協議会で報告しました。２社とも評価の基準点を上回っていましたが、図書館運営の実績や安定性でＴＲＣが勝ったということです。しかし、募集から選定まで短い期間だったことなどから、議員からは「拙速すぎる」といった批判が相次ぎました。図書館と中央公民館は、商業施設メルカの２階およそ４５００㎡を無償で譲り受け、移転整備します。市では平成２９年３月の移転オープンに向け、市議会６月定例会で指定管理者の議決を目指しています。