手足に障がいを持つ女性が制作したパッチワーク作品が、玉野市北方の古民家で公開されています。
玉野市の鉾立保育園南にある築１００年以上という古民家が会場です。池上弘美さんが自宅を開放して友人のパッチワーク作品を展示しています。これらのパッチワーク作品は、手足に障がいを持つ玉野市山田の成末幸子さん７８歳が、２４年前から作りためていたものです。大小のタペストリーをはじめ、バッグなどの小物などおよそ２００点が所狭しと並びます。多くの人が見入っているのは、都道府県の花を題材にした１・５メートル四方の大作「日本列島花紀行」です。およそ１年をかけて制作されたもので様々な布を組み合わせて花をデザインし、縫あわせています。成末さんは、小児麻痺の影響で手足が不自由となっており、ほとんど動かない右手で布を押さえ、まだ力が入る左手で針を持ち、毎日コツコツと作品を作っているそうです。会場を訪れた人は、成末さんの作品からは、「温かみを感じる。」「力をもらえる。」と話していました。
このパッチワーク展は、あす３１日（日）まで玉野市北方の鉾立保育園そばの池上弘美さん方で開かれています。
