倉敷市児島の下水処理場で処理工程で発生するガスを利用した発電設備が今日から稼働を開始しました。
児島下水処理場では、発電開始を祝う発電開始式が行われ、伊東香織倉敷市長をはじめ、関係者や発電機の愛称を命名した小学生などおよそ150人が出席しました。発電設備の愛称「くらげんき」の命名者である味野小学校5年、黒明八雲くんなど11人へ表彰状が贈られました。愛称の募集には市内の小学5年生から445通の応募があり、「くらげんき」が最優秀賞に選ばれました。伊東市長や黒明くんなどで発電機の起動ボタンを押し、3台の発電機が動き始めました。発電に使われるのは、下水処理の際に出る汚泥を減らすために微生物が出す消化ガスと呼ばれるものです。児島下水処理場では、これまでこの消化ガスをボイラーの燃料として利用していましたが、環境や経済の面から発電の際の動力として利用することになりました。この発電設備により、年間およそ47万KW、一般家庭のおよそ130世帯分の消費電力相当が発電でき、下水処理施設の電気使用量のおよそ15%をまかなうことができます。
【インタビュー】伊東香織 倉敷市長
今年度中にさらに2台の発電機を設置する予定で、完成すれば下水処理場のおよそ25%分を発電することができます。下水処理場でバイオ発電を行うのは、岡山県内では勝央町についで、2番目です。




