去年、アメリカのもっとも権威のある医学賞を受賞した京都大学大学院の森和俊教授が、母校である、県立倉敷青陵高校で講演しました。
倉敷青陵高校の28期生である森教授は、生物物理学の分野で「小胞体ストレス応答」の仕組みを解明したことが評価されノーベル賞にもっとも近いといわれるラスカー賞を受賞しました。今回の講演会は、世界で活躍する森教授の講義をきき、世界に貢献する姿勢や態度を学んでもらおうと、企画されました。体育館には、全校生徒や保護者などおよそ1100人が集まりました。壇上には、生徒の代表として3年生が3人並び、講演の合間に森教授から質問を受けて、答えるなどのやり取りをしました。森教授は「大学の授業がどんなものか知ってもらえれば」と挨拶し高校生が勉強している遺伝子やDNAについてスライドを使って講義しました。森教授は、遺伝子とゲノムをプラモデルにたとえ、遺伝子は部品、ゲノムは組み立て方を書いてある説明書であり、人のゲノムは酵母や線虫などと比べてとても大きいこと、また、なぜそんなに大きいのか今も謎であることを語りました。
生徒たちは、世界で活躍する卒業生の話に熱心に耳を傾けていました。




