吉備真備公の遺徳を偲ぶ第27回献茶会が5月4日の「みどりの日」に、倉敷市真備町のまきび公園で開かれました。
倉敷市真備町文化協会と献茶会実行委員会では、平成元年(1989年)から毎年5月4日に奈良時代の偉人、吉備真備公の遺徳を偲び、顕彰するための献茶会を開催しています。真備公の記念碑前で行われた献茶式では、献茶会実行委員会の 浅野卓也(たかや)委員長が「地域住民のふれあいを深めながら有意義なひとときを過ごしてください」と挨拶しました。このあと、総社市の宝福寺住職で茶道裏千家教授の小鍛冶宗伸さんによる点前が披露され、吉備真備公はじめ、地元の文化向上に尽くした岡崎嘉平太さん高橋幸定さんの二人の故人へも、お茶が供えられました。サツキの花が見ごろを迎えたまきび公園内には、裏千家や、上田宗箇流(うえだそうこりゅう)、表千家の三つの流派による茶席が設けられました。桃山時代のわび茶を今に伝える武家茶道の上田宗箇流の野点では、新緑の下、男性による凛とした点前が披露されました。牡丹園を臨む表千家 真交会による野点では、季節感にあふれた生菓子を味わいながら一服の茶の湯を楽しんでいました。また、倉敷市内外の茶道愛好家などが訪れた吉備真備公献茶会では、国際ソロプチミスト総社による点心席が設けられ竹の器に盛り付けられた「そうめん」が提供されましました。なお、今年の第27回吉備真備公献茶会には、約1,300人が訪れにぎわいました。




